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甘さの秘密 -土台編-
神戸スイーツトマトの強みは、何よりもその甘さ!
……と、六甲ファームのスタート以来、農園ではアピールを続けています。
その甲斐あってか、お客様からは時々「こればっかり食べていたい!」というお声を頂くことも!
そんな神戸スイーツトマトですが、この甘さにはいったいどんな秘密が???
という方もいらっしゃると思います。
ということで、今回はその中から2つのキーワード、
「アイメックフィルム」と「ピートモス」についてお話ししたいと思います!
神戸スイーツトマトは、「フルーツトマト」という
水やりを極力控え、甘みを凝縮する方法で育てられたトマトに分類されます。
つまり、トマトの甘さを引き出すには水分のコントロールが必要不可欠。
そのコントロールに一役買っているのが、アイメックフィルムなのです。
※イメージ
アイメックフィルムは、見た目は薄い透明のビニールフィルムのようですが
その表面には、目に見えないサイズの穴が無数に開いています。
この穴は根が必要とする水分と養分だけを通し、またフィルム自体も
細菌やウイルス、余分な水分をブロックしてくれるので
「甘みの凝縮」「減農薬栽培の実現」など、色々な役割を果たしてくれています!
……で、このフィルムはどうやって使うの? という話ですが、
六甲ファームでは「ピートモス」との合わせ技を利用しています。
六甲ファームの公式インスタグラムより、今年の7月23日の投稿。
ここでさらっと登場した「ピートモス」なる用語に、?????となった方もいたのではと思います。
その正体は、植物が厚く積み重なってできた「泥炭」という物質を、乾燥させて細かく砕いたもの。
ピートモスには、培養土と混ぜて成分を調整する「土壌改良剤」としての用途のほかに
水もちのよさと清潔さを活かした、種まき用の土台としての側面もあります。
とっっっっっても分かりにくい写真ですが、六甲ファームではこのピートモスを
苗が根を張る土台としてアイメックフィルムの上に敷き、そこに苗を植えています。
(赤い矢印で示した、ピラピラした部分がアイメックフィルムです。
ついでに一言。見やすくするため写真の明るさを調整したおかげで、3枚の写真でピートモスの色味がまったく違っていますが
本来の色に一番近いのは最初の写真です)
土は使わず、水分も極力与えない。それはまさに、スパルタ教育ならぬスパルタ栽培!
神戸スイーツトマトの甘さには、そんな秘密があったのです。
あまい幸せ、ぎゅっと。
イラスト出典:いらすとや
https://www.irasutoya.com/