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割れてしまってもトマトはトマト
12月に入りました!
今シーズンの神戸スイーツトマトの販売開始からは、約2ヶ月が経過しています。
“ぎゅっ” と詰まった甘みは、お楽しみいただけていますか?
神戸スイーツトマトは、収穫シーズンや実のサイズによって
紙製の袋やプラスチック製パックなど、容器に詰めて販売しています。
しかし、そうする上でどうしても避けられないことがひとつ……、
ということで、今日はそのお話です。
六甲ファームスタッフも、細心の注意は払っていますが
それでも防ぎきれないのが、この現象。
実にひびが入り、割れてしまっています。
この状態に至る原因はいくつかありますが、ひとつは「急激な気温差にさらされること」。
特にこの時期は、割れトマトが発生する条件が揃いやすいのです……。
トマトは、気温差が大きい環境にさらされると
膨張しようとする実に皮が耐えられなかったり、逆に皮が収縮したりして
実が裂けてしまうのです。
つまり、今の時期は、寒い屋外と暖房のきいた部屋との移動などで
保管環境の気温差が大きくなりやすく、結果的に実が割れやすくなってしまうのです。
では、割れてしまった実は処分するしかないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません!
割れ目がそれほど汚れていなければ、流水で洗って清潔にすればおいしくいただけます。
また、割れトマトがたくさんあるときは、ヘタを取り除いてジッパーバッグに入れ、冷凍保存すれば
自家製トマトソースやミネストローネの材料にもなります!
この場合、凍ったトマトを1分ほど水につけておくと
ツルーッと気持ちよく皮がむけますよ!
※割れ目に白っぽいホコリのようなものがついている場合は、カビの可能性が高いので
食べないでくださいね!
ちなみに、前回の記事では「トマトの甘さの鍵は寒暖差」とお伝えしています。
しかし、暑ければ暑いほど、また寒ければ寒いほど味がよくなるという訳でもありません。
トマトの生育環境における適温は、一般的に10~30℃といわれています。
その範囲内での気温差で育てることが、甘さを引き出す鍵となります。
(誤解を生みかねないため、前回の記事を修正しています)
見た目にクセはありますが、詰まっているのは、はちきれんばかりの甘さ!
そのエネルギーを味わっていただけると嬉しいです。
あまい幸せ、ぎゅっと。