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甘さの秘密 -気候編-
神戸スイーツトマトの甘さの秘密については
3ヵ月ほど前に、栽培用土台という切り口からお話ししています。
しかし、神戸スイーツトマトの味をひそかに支えるのは、土台だけではありません!
六甲山という立地も、実は深い関係があるのです。
というわけで、今日は六甲ファームがある、六甲山についてのお話です。
六甲山は、兵庫県の南東部に位置する山。
神戸市のほかに、芦屋市、西宮市、さらには宝塚市にもまたがっています。
それぞれの市街地に近いことから、登山スポットとして人気を集めています!
そんな六甲山の、知られざるもうひとつの顔。
それは、日々の寒暖差がとても大きいことです!
季節を問わず顕著なのが、昼夜の気温の差。
旅行口コミサイトなどでは、「夏場なのに寒くてびっくりした!」「夜の冷え込みには気をつけて!」
という感想もちらほらとみられます。
旅行の際には服装への注意、登山の際には装備や所持品への注意が必須ですね!
しかし、実はこの寒暖差こそが、トマト栽培の鍵。
この落差なくして、神戸スイーツトマトは育たないのです!
というのも……
トマトは日中に光合成をして養分や糖類を蓄え、それを夜間に消費することで
実の生命を保っています。
たくさんの養分を作るには、日中になるべく多くの光を浴びることが必要。
その養分をなるべく多く実に残すためには、夜間の活動を抑えることが必要なのです。
つまり。
日中の気温が比較的高く、たくさんの光が浴びられることと
夜間の気温が低く、実がおのずと省エネモードに切り替わることは
トマトが甘くなる条件にマッチしているのです!!
しかし、この気温差は大きすぎてもうまくいきません。
一般的に、トマト栽培の適温は10~30℃とされており、この範囲内で育つことが
甘みを引き出すのに大切なことなのです。
神戸スイーツトマトの栽培場所が六甲山に選ばれた理由のひとつには、
この気候条件があったのです。
人間にとってはシビアに思える環境が、作物にとっては養分を蓄える条件になる。
神戸スイーツトマトに “ぎゅっ” っと詰まっているのは、甘さだけでなく
トマトの命そのものかもしれませんね!
あまい幸せ、ぎゅっと。
(※12/7(火)、2020年の神戸市の気温についての記述を削除、および適温についての記述を追加しました。)